キヤノン・コンポーネンツのCISは、紙文章や線画などを読み取るスキャナーなどの製品以外にも高い読取精度を要求される紙幣読取り機器や産業用の検査機器などキヤノン製品以外でも多くの製品分野で採用いただいています。市場の広がりと共に多様化する顧客ニーズに柔軟に対応するキヤノン・コンポーネンツのCISは世界の市場で高い支持を得ています。
CISはコンタクトイメージセンサー(ContactImage Sensor)の略で、光源部にLEDを使用し、結像させるためのレンズやセンサーIC部を一体化させた画像読み取りセンサー。製品への組み込みも容易なことから、多くのジャンルの製品に読み取りデバイスとして採用されています。
インクジェット複合機
レーザー複合機
デジタルネットワーク複合機
フラットベッドスキャナー
ドキュメントスキャナー
キヤノン・コンポーネンツは、長年にわたり、画像読取りデバイスであるコンタクトイメージセンサーを主にコンスーマ製品向けに提供して来ましたが、この技術をさらに進化させ、産業用検査に特化したハイスペック且つ、ハイクオリティーな産業用コンタクトイメージセンサーIDC(Industrial Digital CIS)シリーズを製品化しました。
( “Camera Link”は、“AIA”の商標です )
キヤノン・コンポーネンツのCISはLEDの光量を十分に確保するため、LEDの設置角度、LEDの光を原稿へ導くライトガイドの形状などを徹底的に研究・開発し、理想とも言える光源の活用を実現しています。また、これらに関連する特許も多数取得しています。CISはCCDによる画像縮小方式に比べ消費電力は1/10以下。環境配慮に貢献するとともに、AC電源が不要なUSBバスパワー駆動のスキャナの実現に大きな役割を果たしました。さらに、走査部はCCD方式に比べ、1/ 10~1/20の小型化も実現しています。
キヤノン・コンポーネンツでは、長年培ってきた独自技術を基にお客様が要求する厳しい特性(明るさ・均一性・照明深度等)について継続的に改良を重ねています。ライトガイドの設計については光学シミュレーションを駆使し設計精度を向上させることで、試作の削減と開発期間の短縮を図っています。